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ほしいままに
第8章 私はあの人だけのものになりたくない(森川澪奈)✩
「しかし、とんでもない変態だな、お姉さん」
山田翔太と小川賢人は軽蔑の眼差しを私に落として薄く笑うと、さっさと服を着て部屋を出て行った。
私は重い体を両腕で支えて起き上がり、男たちの体液にまみれたまま、契約書類の束を確認した。
───契約もひとつ取れた。セックスは二人の男とできた。
「私にとっては一石二鳥だから」
呟いてみた。
自分が編み出した、営業手法。
なのにこの時、胸の奥に残ったかすかなわだかまりが、私の心に小さな影を落とした。
~第8章 私はあの人だけのものになりたくない 終~

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