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悪癖とトラウマ
第6章 逃げ場
酸欠と暖かい陽だまりで、心地よく頭がぼうっとする。

「ふぁ…あ…」

大きく欠伸と背伸びをすると、世界がぐるぐる歪み出した。



「…い……お………い…おい!!」

ビックリして体を起こす。

知らぬ間に寝てしまったらしい。

「えっと………っ!!!」

「やっぱりお前だったか…」

僕のことを起こしたのは
小出だった。

反射的に一歩後ずさる。

「そんなに警戒するなよ…」

ごめんね。
でも
今の僕では
それはできない。

「…何のよう……」

「音楽室でぼーっとしてたらお前が血相変えて屋上向かってったから…」

「音楽室…」

音楽室は多分今は使ってるクラスはない。

つまり

「音楽室でサボってた。」

「へぇ…」
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