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第3章 仕事先の性奴達

沙希は現在、年下の男に孕ませられ女児をもうけていた。

久しぶりに電話越しに聞く沙希の声はもう母親の声だった。

あれからヘルニアも患いあの時の騎上位はもう再現不可能らしい。

彼との再会を望む沙希だが、彼は今は沙希との逢瀬は望まない。

彼には子供を産んだ沙希に、色気を見出すことが出来ないからだ。

沙希は電話の向こうで泣いていた。　

未婚の母をしながら娘の父親である男に今でも金を無心されている事や、実家が大変なこと、いい出会いが無いことなんかを彼に熱心に訴える。

しかし彼にはもう沙希への愛情が無いため、自己責任において人生を歩んでいって欲しいだけだ。

彼自身が沙希を幸せにするつもりはなかったが、沙希には財産持ちの男を紹介しておいた。

今は沙希とその男は仲良くやっているようで、彼の仕事もお役御免状態だ。

不倫王は彼氏や旦那がいる女性を敢えて好む傾向が強いが沙希には真逆だった。

子供を産んだ沙希には彼の触手は動かない。

もう沙希に関わることは無いとは思うが沙希の未来が明るい事を切実に祈る彼がいる事は確かで沙希の代わりは何人でもいるのが不倫王だ。