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不倫王の憂鬱
第4章 家庭忘却の女達
彼女、福岡理枝子に会ったのは大阪の天王寺駅近くのドーナツカフェだ。

隣に座る理枝子は彼がふと気が付くとデニムの膝を少し開き身体をこちらに向けていた。


彼は

”こいつ、手持ち無沙汰だな…或いは誰かとの待ち合わせにすっぽかしをくらったか…”


「ねぇ、オネーさん、誰かと待ち合わせ?」

訝し気に彼を見ながら

「いいえ、違います」

と、まるで山手の貴婦人の如くに返事をした。

「よかったらこちらで一緒にドーナツ食べようよ」

彼は標準語で言う。

「いいわよ、関西の方じゃないのね」

「うん、違うよ。さっき大阪に着いたばかりなんだ、なんかジメジメしてるから雨宿りも兼ねてさ」

「そうなの?おっかない人がドーナツ食べてるから可愛いなって考えてたの」

話しているうちに関西弁が少し違うような気がした彼は

「オネーさんもここらへんの人じゃないでしょう?」

と聞いてみた。

「凄いね、私は本州じゃないの、奈良に嫁いだのよ、だからかな…」

彼女は正面に座りよくよく見てみると、白い肌に可愛い小さなホクロがあり誰かに似ていた。


そうだ…今をときめく有村智恵だった。

女子プロゴルファーの有村智恵似の彼女に自身の情報収集をした。

年齢は33歳、まだ生まれたばかりの子供がいる。
名前は理枝子。
結婚してから浮気はしたことが無いらしい。

等々…根掘り葉掘りと。

旦那さんに不満は無いがたまには一人で繁華街に来る事もあるらしい。

彼はこの機会を逃さなかった。


「よかったら、大阪城に行かない?すぐそこだよ」

「えっ?天王寺付近に大阪城なんかないわよ」

「あったらどうする?もしあったら夜まで時間くれるかい?」

「いいわよ、だって無いもの……」

理枝子は自信有り気に答えた。

”しめた!あるんだなーあははのは”


「じゃあ出よう」

そう言って彼は理枝子の手を取り店の外へ出た。
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