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シーツのお供
第3章 無口な彼の愛し方
彼は私と居ても、私じゃない誰かと一緒に居てもあまり喋らない。

二人ならまだしも、三人以上になれば声を聞くことも珍しいくらい本当に無口な人。


そんな彼だけど確かに私を愛してくれて、その少ない言葉からもちゃんと「好き」を囁いてくれる。


普段は。





「おい、由香里。誰がイっていいと言った?」



全裸。
首輪。
わんちゃん用のリード。
猿轡。
手錠と足枷。



そんな変態的な姿を隈なく正確に映し出す鏡。



ああ、私なんて格好してるんだろう…



首輪を引かれて、苦しくなって顔を上げれば、鋭い視線。



(ああ、その目にぞくぞくしちゃいます…)



ぐっとリードを引かれたせいで体制を崩せば、1時間以上もうねり続けるバイブの当たる位置が変わった。


私のおまんこの中に入っているバイブは、柔らかくて長いシリコンで出来た突起がいくつもついている。
それがブラシのように普段指なんかじゃ届かないところまで丁寧に隅々まで撫でているから、あたしは快楽を我慢なんて全然できない。


左右の距離が異常に短い手錠のせいでバランスが取れなくて、前のめりに倒れこむと、それを許さないようにまたリードを引かれた。



「立ちなさい」



「ふぅッ…」


穴の空いた猿轡から、空気が漏れるような返事しか出来ないけど、それでも彼は満足そうに頷いた。



膝立ちになると、おもちゃが抜けそうになる。

落としちゃったら怒られるから、私は必死におまんこを占めた。

だけどそのおもちゃはとても大きくて、その分とても重くて、しかも暴れまわっているからあっさりおまんこから抜け落ちてしまった。




ごとん、とフローリングの床に落ちたおもちゃは、釣り上げたばかりの鰻のように暴れまわっている。



怒られる…




恐る恐る彼を見ると、呆れたようにため息をついていた。



「ふぉえんははい…」


轡のせいでごめんなさいがちゃんと言えないけど、ちゃんと目を見て謝った。



冷たい空気が流れる。

静かな部屋に、バイブの機械音だけが響く。


それが妙に耳についた。


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