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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第6章 法子~部下との取引
全てが予定通りに運んだ。

私の妻は、カラオケと聞いただけで、そこへの参加を拒んだ。

「どうぞ、皆さんで楽しんできてください」

妻のそんな言葉に、田島夫妻は戸惑ったような表情を浮かべた。

「じゃあ私も遠慮しようかな・・・・」

そんな反応を示した田島の妻だったが、夫から参加を強く促された。

田島のやつ、そこまで本気なのか・・・・・

私は、珍しくアグレッシブな部下の態度に、心の中で笑いをかみ殺した。

カラオケと言っても、狭いボックスが一つあるだけだ。

我々以外に数名滞在しているようだが、カラオケの利用者はなかった。

華やかな浴衣姿が、田島の妻にはよく似合っていた。

肉付きのいい体が、どこか、私を誘っているように見える。

田島はこんな魅惑的な体を満足させてやることもできないのだ。

ならば、上司である俺が教えてやるだけだ・・・・・・。

私はそんなことを胸に秘めながら、時を待った。

「有沢さん、少し飲み過ぎたみたいです」

計画通り、1時間が過ぎたころに田島がそうつぶやいた。

「どうした、大丈夫かい?」

「少し外の空気にでもあたってくれば治ると思います」

「珍しく、酒を飲んでたからな、今夜は」

「どうか、しばらくは妻と一緒にお過ごしください」

「じゃあ、そうさせてもらおうかな」

逃げるようにカラオケルームを出る田島を、私は当然のように見送った。

「有沢さん、申し訳ございません、あんな主人で・・・・・」

田島の妻が、殊勝な態度でそう漏らし、私にビールを勧めてくる。

「いえ、いつも彼には助けられてるんですよ」

「そうでしょうか。自宅ではいつも暗い顔で、ぱっとしないんです」

「ほう、そうですか」

「外でも女性には人気がないんでしょうね、主人みたいなタイプは」

彼女は、自らもビールを飲みながら、私を至近距離で見つめた。

私はその色っぽい視線に少し戸惑いながら、答えた。

「そんなことはないですよ」

「女性を悦ばせることを、主人はまるで知りませんから」

「そうなんですか」

「他の女性に興味がないことは、私にはまあ安心なんですけど」

「ええ・・・・」

「有沢さんは、さぞ女性にもおもてになるんでしょうね」

田島の妻は、狭いカラオケルームで私のすぐ横に座っている。

浴衣に包まれた彼女の美脚が、私の足に触れる。
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