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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第6章 法子~部下との取引
2人とも歌う気などさらさらない。

密室と形容できる狭い空間に、妖しい沈黙が漂う。

「私も結婚してますから。他の女性に手を出すわけにはいきませんよ」

「そうでしょうか。随分、女性の扱いに慣れてらっしゃるようですけど」

田島の妻が、少しさみしげな様子でつぶやく。

ほのかな香水の匂いが、私の鼻をくすぐってくる。

夫に全く構ってもらえない寂しさが、隣に座る人妻からは漂っている。

「でも、たまには私も妻に内緒で冒険したくもなりますけどね」

「まあ。どんなときですか?」

「たとえば、奥様のようなお綺麗な方と一緒になったときですよ」

「お上手ですわね、有沢さん。そんなところがやはりもてるんでしょうね」

私に再びビールを注ぐ田島の妻の腰に、そっと腕を回した。

少し戸惑いながらも、彼女は逃げようとはしない。

彼女の腰を撫でながら、私はやがて、その胸元に手を伸ばしていった。

「有沢さん、いけませんわ・・・・・」

やんわりと拒絶しながら、人妻は私の手を遠ざけようとする。

だが、私はもう、やめようとはしなかった。

彼女の肢体を強く抱き寄せ、その耳に軽く息を吹きかけた。

「あっ・・・・・・」

色っぽい声を漏らしながら、田島の妻が肢体をくねらせる。

「有沢さん、奥様に叱られます・・・・・・」

「妻とはもう、こんなことする関係じゃないんですよ」

「えっ?」

「子供ができてから、もう何年もご無沙汰なんです」

それは事実だった。

今年5歳になる娘が産まれてからというものの、妻を抱く回数はめっきり減った。

この数年間は、ほぼセックスレスの状態が続いている。

適当に外の女性と遊び、欲情を発散させているというのが、私の現状だった。

だからこそ、田島の妻の肉体は、逃したくはなかった。

「奥さんを初めて見たときから、気になってたんです」

田島の妻の髪を撫でながら、私はその唇を優しく吸った。

「いやんっ・・・・」

だが、本気で抵抗することはなかった。

時間をかけて唇を濡らし、快楽の道に導いていく。

やがて、少しずつ彼女の唇が開かれてくる。

その舌を吸いながら、私は人妻の浴衣の中に手を滑り込ませた。

「駄目っ・・・・・」

田島の妻の乳房を手で包み、私はゆっくりと愛撫を始めた。
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