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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第8章 奈知子~息子の友人たちに
「ねえ、かあさんも一緒に飲まない?」

「えっ、私が?」

息子、良太からの誘いに、奈知子は後片付けの手を止めた。

大量の肉料理を一気にたいらげた3人は、今、リビングでくつろいでいた。

ゲームをするわけでもなく、缶ビールを次々に空けている。

良太の友人、寺谷と伊東という名前の二人は、相当に酒に強そうだった。

「おばさん、是非お願いします!」

「良太の昔の話を聞かせてください」

若者たちの誘いが、奈知子には何だか新鮮であった。

思えば、最後にそんな風に酒を飲んだことなど、いつだっただろうか。

それに誰かに誘いを受けることも、自分には縁がないもののように感じていた。

たとえ、それが息子の友人たちからであっても、奈知子は素直に嬉しかった。

人妻であっても、男性からの誘いが嬉しくないはずはないのだ。

「仕方ないわねえ、じゃあ、おばさんも少しいただこうかしら」

「そう来なくっちゃ」

奈知子は手早くテーブルの上の片づけを一段落させ、3人に加わった。

真夏の蒸し暑さからか、若者たちはTシャツに短パンという軽装だ。

奈知子は薄い白のブラウスに、膝丈のスカートという格好だった。

「乾杯!」

奈知子は本当に久しぶりのビールを口にした。

ソファからおり、床に輪になって座って、4人は談笑を始めた。

寺谷と伊東は、どこか眩しそうに奈知子を見つめながら、酒を飲んでいく。
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