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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第18章 貴子~息子の友人の父親との出来事
静かなダイニングで、二人の会話が続いている。

時折、人妻がくすくすと笑うような声も聞こえる。

久しぶりのお酒が、貴子の緊張を解き、肢体を心地よくさせていた。

彼の話題は尽きなかった。

仕事のことから学生時代のこと、興味深い彼の話に、貴子はすっかり心を奪われている。

そして、二人の話は、次第に家族のことに移っていった。

「陽太君も寂しいですね、ママがそばにいないと」

「1年という期間は息子にとっては長いですからね」

ワイングラスを傾ける彼の姿を、貴子は正面から見つめた。

そこには夫とは違う男性がいた。

結婚後、こんな風に別の男性と二人きりになったことは、過去になかった。

貴子は改めてそんなことを思い、ほのかに酔った躰を熱くさせた。

「うちの子じゃ無理かもしれません」

「隼人君がうらやましい。貴子さんのような素敵なお母さんがいて」

「まあ・・・・」

「それにご主人も貴子さんのような方が奥様で、本当に・・・・」

そこまで言うと、彼は自分の言葉をごまかすように、笑みを浮かべた。

「すみません、変なことを」

「い、いえ・・・・」

貴子は少し頬を赤らめ、そして彼を救うように言った。

「あと3か月で素敵な奥様がお戻りになりますよ」

「私にとっても長い期間です、1年は」

さりげない彼の言葉に隠された意味を、貴子は想像せずにはいられなかった。

それからなおも、二人はワインを楽しみながら、一緒に過ごした。

自宅に戻りたくはない。

貴子はいつしかそんな風に感じていたが、だが、ふと時計を見たとき、人妻の理性が舞い戻った。

「いやだ、もうこんな時間」

「もう少しいいじゃないですか、貴子さん」

「でも・・・・」

既に午前1時を過ぎている。

これ以上ここにいたら、貴子は彼に悪いような気がした。

いや、彼は私がここにいることを望んでいる。

葛藤する感情を抱えながら、貴子は椅子から立ち上がった。

「やっぱりそろそろ失礼します」

「そうですか」

寂し気な彼を見つめ、貴子は小さな衝動を体奥に感じた。

それを無視し、貴子はテーブルに置かれた皿を手にした。

「片付けますわ」

1人で台所に運び、つまみの置かれていた皿を貴子は丁寧に洗った。

その手が水道の水で、そして、洗剤で濡れたときだった。

背後から、貴子はそっと抱きしめられた。
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