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第31章 求愛

「圭子さん、しっかり捕まってて」

遼次は乱れた呼吸で圭子に言うと、突き上げのタイミングに合わせて、椅子から立ち上がってしまった。

遼次は全身の力を込めて、圭子を持ち上げた。

俗に言う、エキベンを遼次は圭子でしてみたかった。

何度も妄想した圭子との交わりに、必ず登場させてしまうこの体位は、圭子への淫乱な願望を表す象徴的なものであった。

その願望が、今叶えられている。

遼次は感動と共に、脚の力みを奪われてしまいそうなくらいの、想像を超える快感を得ていた。

「あんっ、あんっ、遼ちゃん、スゴい…」

「あんっ、遼ちゃん、こんなの初めて…」

圭子が発した言葉は、遼次にとって作り物の映像でしか聞いたことがなかった。

それを圭子から引き出した達成感と、それによる精神への淫乱な攻撃は絶大なものであった。