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おこごと
第5章 蜂蜜色
「お前、バカだよ。」
先生の声が掠れている。

先生に腕を引っ張られ、私は優しく、優しく抱きしめられる。
「先生……ヤダ。」
(優しくされたら、
こんな事されたら、抜け出せなくなる。)
「怖いよ。」

「大丈夫だから。」
先生は、私の頬を両手で挟んで、上を向かす。

(そんなに愛しそうに私を見ないで。)

先生の唇が私の唇に触れる。
優しく触れたかと思うと、強く吸われる。
「はぁっ」
自然に声が出て、余りの恥ずかしさに泣けてくる。
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