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敦美のセンシュアルファンタジー
第1章 小指が疼く
 敦美は淡くピンク色に目元も染まる。内側から熱くなるが、それだけで男を受け入れる思いにはなれないの。
「なにも。なんんっ。ないでしょ」
 乱れた息で心地良い痺れを堪えて言う。
「でも嬉しいよ。話しを聞いてくれたから」
丁寧に花びらを捏ねて、すりすり、性薫液の中で指が泳ぐ。

 彼女は自慰をしている感覚にもなり、うっとりと睫を伏せてビーチボートの揺れに任せる。
「もっとぼくのこと知りたくないの」
「んっ。し。り。た。い」
 呟くような声が自然に出た。彼に嫌悪感は湧かないし、この状況では賢を包み込んであげたい思いが潜在意識に芽生えていたの。

 熱いモノが何かわからないが、躰だけを求めている男ではないと感じたわけ。

「あんっ。そんなー」
 彼が口を恥らう唇へ付けると膣口辺りも舌で、ぺろぺろ、じゅるじゅる、弄ぶ。
かちゃかちゃ、ベルトの金具が触れ合い、衣擦れの音。賢は両手を自由にして下半身を露わにしたのよ。
 賢が敦美の太腿を押しのけて近づく。
「良いんだね。あつみちゃん」
 へんに大人ぶって言うが、それも躰を委ねると決めたからには頼もしい。

 答えるかわりに彼を見つめる彼女。潤んだ瞳を下へ下げる。乳首が飢えたようにピクピク蠢くのも見えたけれど、良いよね。

 男の性愛棒が彼女の窄まりを貫く。
 敦美の喉から押し潰されたような声が飛び出し、裸体がピクピク波打つ。
性愛棒は、きゅっと締め付けられて、熱くぬるぬるした襞に包まれて進む。
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