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銀の木洩れ日亭へようこそ
第2章 目を覚ます
「助かったよ、食事にしよう」

裏手の薪置き場に枝を納め、少女は微笑みを浮かべてジークに掌を差し出した。

彼は少し顔を紅くして躊躇したが、ふらつく足元を気遣ってくれたのだと気付き、恐々と柔らかな手を握る。


朦朧としていたせいで、小柄な身体や大きな瞳…印象の断片を繋ぎ合わせて自分よりも年若い少女だと思い込んでいたが、こうして並んで見るとすらりと伸びた手足や滑らかに曲線を描く身体の稜線は、大人の女性特有のものだった。


何より…
断じて故意にではないが、薪の作業中極僅かに触れてしまった、ふかふかとした胸が事実を物語っている。



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