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銀の木洩れ日亭へようこそ
第2章 目を覚ます
よろめきながらもジークは少女に駆け寄った。


「薪を拾ってた。おなか減ったろ」

ジークは少女の腕の間からずり落ちてくる太い枝をすくい上げ、次いで残りを全て取り上げた。

引き受けてしまえば彼の片腕に納まる量の薪だった。本調子でなくとも、この程度なら女性よりは楽に抱えられる。


「無理しなくていいのに」

そう言いつつ嬉しそうに見上げながら少女は隣をぶらぶら歩く。

「世話になったんだ、このくらいしないと」

ジークは照れくさそうに顔をしかめて枝を抱え直した。

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