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第10章 目隠し

　麻人はそんな私の様子に気付いてるのか、私の背中と肩に両手を添え、揺すってくる。

「あ、あん……っ」

　たったそれだけで、イキそうになった。麻人の胸に顔を埋め、どうにかやり過ごす。

「ズルい……、仕返し禁止って言ったのにっ」
「なんもしてないじゃないすか。ほんとにちょっと揺すっただけ」

　そんなのはわかってる。だけど体は、異様なほど反応していた。

「動くのも揺するのも禁止っ」

　どうにか息を整え、噛みつくようにそう命じる。

「はーい」

　麻人は頷いて、今度は私の胸に唇を寄せた。赤い粒を口に含まれ、唇で転がされる。

「あ、やだ、んんっ」

　もう片方も指で摘まれ、体がぞくぞくと震えた。

「揺すっても動いてもないです。胸舐めてるだけ」
「あ、麻人、ダメ……っ」

　思わず麻人のを中で締めつけてしまった。麻人が一瞬、息をつめるのがわかった。内壁への刺激のせいで、なおのこと感じてしまう。
　麻人の体を押そうとしても、腕に力が入らなかった。繋がったままじゃ逃げることもできず、密着した体勢のままだ。

「は、あ……」