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第10章 目隠し

「あ……だめぇ」

　すでに意識は朦朧とし始めていた。全身疼いてたまらないのに、決定的な刺激が足りない。もっと激しく突いてほしい。
　堪えきれず、麻人の胸に掴まり自分で動こうとした。だけど腰を揺するたびに、麻人が不規則なリズムでそれを邪魔したり、胸に愛撫をほどこしてきて上手く絶頂へ導けない。

「あ、あ、お願い、イカせて……っ」

　焦らされすぎて、おかしくなりそうだった。
　思わずそう口走ってしまう。

「まだ」

　麻人に唇を塞がれる。抵抗する気力もなく、麻人にされるがまま、口内を蹂躙された。
　中から蜜が溢れ、太ももを伝う。

「ほら、もっと締めて。俺のこといじめたいんでしょ？　イカせてくれたら、友梨香さんもイカせてあげる」
「ず……る、あんっ」

　麻人はさっき一回イっている。私はまだ一度もイってない。そんなの全然フェアじゃない。

「できないなら、朝までずっとこのままですよ」
「……っ」

　信じられない。私は麻人の肩をおもいきり叩いた。

「今日の友梨香さん反抗的」
「それ、こっちのセリフ……っ」