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第4章 ○○のオモチャ屋さん

　やはり反対らしい。

「亀甲縛りは、全身に縄を通すから、ちゃんとした知識がないと本当に危険なの。やり方によって筋肉や関節を痛めたり、血の流れを止めちゃったりもするんだから。不器用なあんたにはオススメしないわ」
「はあ……なるほど」
「麻縄の手入れも大変だしね。もしどうしてもしたいなら、知り合いの縄師を紹介するから、そこできちんと講習を……」
「いや、結構です結構ですそこまでしなくても！」

　私は慌てて首を振り、断った。なんだ知り合いの縄師って。なんでそんな知り合いがいるの。気にはなったけど、多分店で知り合ったとか、そういう縁だろうなと思い言及しなかった。
　再び考えこむ。

「……コスプレとか？　危なくないよねこれなら」
「そうね。でもコスプレ用の衣装って高いわよ。さすがにただじゃ譲れないなぁ」
「だよねやっぱり。てか私、あいつの浴衣姿が見たいんだ。コスプレはまた今度でいいや」

　そう考えると、なかなかやりたいことが見つからない。

「思いつかないなぁ」
「ねえ、友梨香が一番興奮するのって、どんな時？」