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可愛いヒモの育て方。
第5章 熱

 流されちゃダメだ。頭ではわかってるのに、麻人の熱い体温に触れていると、私の体まで熱くなっていくようだった。

「……悪化しても、知らないかんな」
「へーき」

 麻人は呑気に笑ってそう答える。
 私は麻人の唇に、自分のものを押しつけた。ちょっとだけ。麻人がつらそうなら、すぐやめればいい。そう言い訳しながら、柔らかい唇を貪った。
 そうしてると、触りたくなってきてしまう。
 私は麻人の首を、指でそっとなぞった。彼の汗ばんだ肌を、手のひらでまさぐる。
 麻人も私の体を触る。スラックスを脱ぐよう促され、下着の上から秘部をなぞられた。

「濡れてる」
「麻人が触るから……」

 恥ずかしさに思わず目をそらしてしまう。

「今日はいつもより、少し荒っぽくてもいいですか?」
「え?」

 また。
 返事も聞かず下着も脱がされ、濡れた穴に、麻人の指が入った。

「……っ」

 私の上に乗っての愛撫は体勢的にしんどいのか、私の隣に横になった。物欲しげなとろんとした目で見つめられ、その表情にも興奮してしまう。
 今触ったら、麻人はどんなふうに感じるんだろう。
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