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曇り空
第12章 温もり
side杏里












いつもと同じく










適当な男に声をかけホテルへ・・・









ここまでは本当にいつも通りだったのに









突然ゴンゴンゴンゴンゴンと
ノックが鳴り響いたと思ったら








ドア越しに

空の声が聞こえてきて











今空は








さっき私が誘った男を部屋から追い出し








無言で私を抱き締めている












空からいつものように
優しい雰囲気は感じられない











どうして私の居場所を知っているのか






そしてここに何をしに来たのか







空の考えていることが全くわからない











聞きたいことは沢山あるのに









何も聞けずに私も黙ることしかできなかった











ギュウウウ_________






徐々に強まる空の力











息苦しくなり空の腕を振り払い
布団から顔を出す








するとバチっと空と目が合ってしまった


















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