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曇り空
第12章 温もり






はい・・・?







歌手?








歌手ってあの歌手???











________嘘でしょおおおおお!!











「凄いよ空!全然笑えないっむしろ尊敬する!」







「でも・・・俺さ」






眉をしかめうつむく空




「ん???」











「すっげー音痴なのにどうしても歌手になりたくて、夢叶えたくて・・・今だに親に仕送りしてもらって・・・すねかじりっていうか・・・なんていうか」






夢・・・か



私にはないものだよ・・・




努力が実らなくても
夢を叶えるために頑張る空は




ホントにすごいよ








「空はすごいね」







「・・・え?」







「どうしても叶えたい夢のために今だって頑張ってるんでしょ?諦めないでずっと。そりゃ、今は歌って食べていけないかもだけどお父さんとお母さんには徐々に恩返ししていけばいいと思う、別になんも悪いことないじゃんっ格好いいよ空」















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