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第6章 title 切ない渇望

ぽつんと取り残された私

部屋を動き回ろうにも手足を拘束されて自由がききません


一体何が起こったのか未だに理解しきれずにいます


たった一つの出入り口の扉が開かれ現れた人物


「常磐さん！！」


「やぁ。さっきは驚かされました。細腕の割には力がおありなんですね。」


ニコニコと穏やかに身につけていたスーツを気崩しながら、近づいてきます


電子音が彼の背後で鳴り、扉が施錠されたことを知らせます


緊張で体全部が強ばります