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主な君に逆らえない
第6章 title 切ない渇望
喉が締めつけられて声が出ません


「機嫌は如何ですか?フルーツ盛でも召しあがりますか?それよりも貴女自身がデザートかな?」


何を言い出しているかはわかりませんが、私の身に危険が迫っていることは確かです


必死に逃げてきた相手がまた目の前にいるのですから


先程飲み込んだ物も分からず怖いのに・・


私をどうする気なのでしょう・・・


躊躇いなく私の前に立ち、冷静で・・妖しさを宿した瞳で見下ろす彼


伸ばされた腕が拘束された私の両手を引き上げ立たせました


「怖がる貴女も素敵ですね・・わたしの中に無かった野獣の猛りがでそうなほどにぞくぞくしています」


顎を持ち上げられ、私の瞳に勝ち誇った笑みを浮かべる彼の顔が映ります


「時間はあるので楽しみましょうか」

くすっと歪ませた唇を硬直する私の唇に重ねます
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