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主な君に逆らえない
第3章 甘いのはお好きですか?
「天璃矢邸まで行ってよ」

「かしこまりました」

広めに造られた後部座席に濡れた髪を垂らし、真っ白なシーツにくるまれた少女を抱えた、燕尾風の制服に身を包んだ青年が乗り込むと、運転席でハンドルを握っているであろう、見えない相手に指示を出した

間もなく走り出す車

学園前では、走り去る車を好奇の眼差しで見送る数名の生徒の姿があった

無言の車内で、青年が白いスケッチブックに目の前で横たわる少女を描く、鉛筆の音が微かなエンジン音に勝っていた

天璃矢咲が青年からの執拗なまでに施された性行為により彼女の意識は奪われ、深い眠りに入った。

医務室から抜け出た青年はぐったりと意識を手放した少女を抱え、医務室の隣に設置された浴室に入り

丁寧とはいい難い所作で、彼女の身体に付いた、青年の残骸をシャワーで洗い流してやった

身に纏う物がない少女の体を医務室の換えのシーツが用意されている箇所から引っ張り出しくるんだ

もともと身につけていた彼女の制服は、青年が電話で呼びつけたメイドの一人が丁寧に持ち帰った

「着きました」

運転手の男の声が業務完了を告げた

「ああ」

感謝などない返事を返すと10分ほどで到着した、白を基調とした天璃矢咲の邸宅へ彼女を抱えて降り立った

モニターで監視されている天璃矢邸からすぐさま数名の男女が現れた



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