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毒舌
第10章 琴美とおりょう
「だめぇーっ!!」
思わず
絶叫して起きたら
一緒に寝ていた
イッちゃんが飛び起きた。
「どどど、どうしたの琴美っ」
「…………」
慌てたイッちゃんの顔を
しばらく見てから
再び私は枕に顔を沈めた。
脱力ー。
「……あーびっくりした」
「ええ?びっくりしたのはこっちだよっ」
イッちゃんの
正当な文句に
頷くだけの余力もなくて
私はごろりと
寝返りを打った。
『どうした?』
(っ……トビってもしかして、私の見た夢までは知らない?)
『夢?たまにわかるけどな、いつもじゃねえよ』