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毒舌
第11章 堕ちていく
お昼休みになり
またその話になった。
「検索してみたけど、あんまりないよ。あっても予約がいっぱいでとても健診なんて無理っぽい」
「じゃあおじいちゃん医師の病院探してぇ?」
困った。
こうなってくると
香島さんに頼るしか
私に道はない。
お弁当を早めに済ませ
携帯を握りしめて
化粧室の個室にこもった。
(まさかコレを使う日が来るとはなぁ)
香島さんの名刺に
ふて腐れる。
綺麗な形の文字が
そこには並んでいた。
『まんまと香島の思うツボだな』