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毒舌
第12章 病院にて
誰にも
触られたことのない場所に
確かめるように
深くなる指。
前なら確実に
おりょうの記憶にのまれて
危なかった。
静かに
触診が終わるのを
じっと耐えて待つ。
「生理は順調?」
「はい……っ」
中を触りながらも
普通に声をかけられ
どうしていいかわからない。
「おりものとか、気になることはないかしら」
「特にはないです」
こんなこと
長い時間続けていたら
どんどん体が
反応しちゃいそうで
早く終わって欲しかった。
「じゃあ次は膣の中から超音波を当てる経膣超音波検査で子宮内膜の厚さと形態を調べるわね。その後子宮内膜を採取します」