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毒舌
第17章 別離の刻
「こやつがその妖怪……!我が一族の悲願もようやく叶う日が来た!」
怯えてるわりに
口は偉そうに言う、
おりょうの父親、
つまりは退治屋。
俺が睨み付けると
狼狽え二~三歩
後ろへ下がる。
思った通りだ、
コイツからは
嫌な気配がする。
俺の攻撃が
無効化されている。
「……一族の悲願、ねぇ。」
身に覚えがない。
おりょうの先祖に
恨みを買うような真似は
特にしていない。
むしろ
退治屋が俺の縄張りを
荒らしに来なければ
ずっと縁はなかった。