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毒舌
第19章 ナイト・メア
『お前はほんとに鈍いというか……鬼としか言えねえ』
(なあに?)
トビのため息に
心外だとばかり
半分曇った鏡を睨む。
『ただの女同士なら別にそれでいいんだろうけどな。一華は男と同じ扱いで考えてやれよ』
(むー。)
小さい頃から
ずっと一緒に育ってきた
一番の仲良しは
私にとって
“お姉ちゃん”
みたいな存在なのに。
私は湯槽に鼻までつかった。
だいたい
イッちゃんなんて
私よりよっぽど
女の子女の子してるわよ。
どう見れば
男扱いできるっていうの。