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毒舌
第20章 初恋
「今さら改まって言うほどのことじゃないんだけどさ。この前紀香先生にちゃんと調べてもらって。自分がどういう生き物か理解が出来たから」
「うん、」
「ちゃんと告白して、ちゃんとフラれようって思ったの」
肩を竦めて笑う
イッちゃんが
私を見た。
「すき。アタシと恋人になって」
「・・・ん?いやいや、ちょっと待って?紀香先生とこで何がわかったの?」
「えー?それを聞いて答えが変わるわけじゃないでしょー?」
イッちゃんに指摘され
確かに、と納得しちゃった。
「フラれるために告白って……。フるほうもけっこうシンドイのに」
「知ってる」
イッちゃんが
含み笑いで
目を閉じた。