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第28章 新章

ちょうど
大きな柱の陰で

周りからは
死角になってそうな場所で

香島さんは
小さな一口サイズの
キューブ型チョコを
自分の口に放り込んだ。

よくお菓子屋で見かける
私も大好きなチョコ。

それ美味しいですよね、と
言おうとした矢先
後ろから肩を掴まれ
私はフリーズ。


まさかとは思ったけど
途端に濃厚なチョコの味が
口の中に広がって

鼻に香りが抜けていく。


不意打ちのキスは
もう何度もされてるけど

口移しなんて。