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毒舌
第29章 年下の
突然
足を止めて
大声を出した私に
道行く人々が
驚きの表情で
一瞥を向けた。
私もトビも
もう周りなんか見てない。
ここがどこだろうが
誰が見ていようが
そんなことは
関係ない。
(トビはずっとおりょうのこと引きずってる。おりょうはもういないのに。私はおりょうの代わりなんかじゃない!)
『そんなことお前に言われるまでもねえよ』
(私が!おりょうじゃないからガッカリした?だからなの?)
ついに決壊して
涙が溢れた。
トビに
愛されてる気になってた
自分がいたたまれない。
薄々
思っていたけど
やっぱり
おりょうには勝てないんだ。