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毒舌
第29章 年下の


私が
涙ぐんで
鼻をぐずぐず言わせると

トビは
まるで独り言みたいに
そっぽを向いて
遠くに呟いた。


『はっ、……一途なんてクソ食らえだ。俺しか見えねえとか、救いようがねえ。』


ぎり、と
奥歯を噛み締めるよな

そんな
苦々しい呟き。


(どうして?どうしてトビはそんなふうに言うの)


俺だけ見てろ、って
言ってほしいのに。

トビの気持ちが
ぜんぜんわかんない。


『俺は。二度と。お前をあんなふうに死なせたくはない』


トビの言葉の
ひとつひとつが
胸に刺さる。

ゆっくりと

頭の中で
展開してゆくそれは

私の知らない出来事で。


「……わたしはっ」


だから
トビの言ってるのは
おりょうのことだと
わかった。


「私はおりょうじゃない!!」


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