この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
毒舌
第31章 告白
自分から
下着をずらして
隙間を作ると
わかっていたように
熱い身体を滑り込ませて
確かめる。
直に触れ合う感触に
声にならない声が震えた。
粘膜の微かな音が聞こえて
私を刺激する。
少しずつ
おしあてられて
私の外から中へと
入ってきそうなトビ。
「もし、もしもの話だ」
熱い息を
耳元に吐き捨てながら
トビが呟く。
「俺の声がしばらくきこえなかったとしても」
たぶん
トビを抱きしめる私の目は
喜びとも悲しみともとれる
そんな入り交じった感情で
揺れていただろう。
「それが何年、何十年か続いたとしても」
初めての圧に
緊張で霞む、
「お前は俺を信じろ。お前の中には俺が生きてる。ずっと一緒にいる。」
意識の奥で
何かが弾けていった。
覚えてるのは
優しい声と
体温と
どうしようもなく疼く身体と
私を夢中にさせてしまう
魔性のキス。
気が狂いそうに
好きだと溢れ出す
貴方への愛情。