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毒舌
第33章 見えない魔の手
自分にそう言い聞かせて
平静を装う、
変に警戒したりしたら
それこそ失礼だし
勘違いなんてしたら
恥ずかしいもの。
私は何でもないふりで
店の奥に進んだ。
ボックス席の
間の通路を進むと
突き当たりに
大きな
十字架みたいなものが
壁にあった。
一瞬
キリスト教を
イメージしちゃう、
イエスさまが
磔にされたよな
そういうサイズだった。
(バーに教会?)
首を傾げていたら
後ろから
りおくんが言った。
「かわってるでしょ」
祭壇というのも違う
小さな小上がりみたいな
ミニステージ?
何だかわからないけど
確かに変わっている。