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毒舌
第33章 見えない魔の手
「琴美さん、乱暴されるほうが好きなの?」
――どうしてそうなった。
りおくんは
まじまじと
私の顔を見る。
「実はMっ気が――あ、じゃああの地下鉄の痴漢ももしかして」
加速する誤解、
私の顔は
みるみる赤くなる。
「な、何言ってるのよ?違うわ、そんなはずっ」
「大丈夫、俺内緒にするから。心配しないで」
「違うったら!!」
私が必死に否定しても
りおくんはもう
聞く耳持ってない、
まるで私が
マゾヒストみたいに
思っちゃってる。
あの痴漢が
仕組まれた
プレイだったのかー、とか
果てしなく誤解。