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毒舌
第34章 昇華


私は
真っ赤になって
ショーツとスカートを
かき集め

隅の方で
コソコソっと着替え。


なにこの台無し感!
違う意味で泣ける。


感動の再会なのに
あんまりじゃない!?


その間にも

向こうで
ゆらりと立ち上がった
りおくんが

ゆっくりと近付いて来て

中程で立ち止まる。


「とびやしゃあっ……!」

「その分だとどうやら形勢逆転だな?シリコダマは見つかったかよ」


愉快そうに顔を歪めた
トビが
意地悪な顔をしていた。

りおくん妖怪は
顔を赤くして
激怒してるぽい。


……ここで激怒すべきは
トビなんじゃないの?


「河童妖怪風情と同じような口を!」


あれ、

……りおくんじゃない。

りおくんの体から
誰か出てきたような?


意外なことに
きっちりかっちりと
和服を着こなす

――男の子。

ざ・お子さま。


「ええええっ!?こどもっ!!」


今の今まで
あんなこどもに
イヤンバカンなことを
されていたとか

超凹みます。


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