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毒舌
第5章 加速


あんなふうに
姿がなくても
触れてこれるなら

トビがその気になれば
いくらでも
私に
危害を加えれるってこと?


私が緊張して
びくびくしていると

トビはついに失笑した。


『ねぇよ。触れられねえしドツけねえ。出来たら今までだって散々頭叩いてやったっつうの』


トビに叩かれたら
軽いツッコミでも
かなり痛そう。

私は思わず
頭を押さえた。


そしてゆっくり考える。


「じゃあさっきのは一体何だったんだろ……」


唇に触れて
思い出すと
それだけでゾクゾクした。


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