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毒舌
第34章 昇華
つつ、と
首筋をなぞられ
小さな悲鳴を
上げてしまった。
「俺のつけたキスマーク、まだ残っているな」
恥ずかしくて
無言で頷くと
トビが私を抱えあげた。
「さらに増えるから覚悟しとけよ」
お姫様抱っこのまま
颯爽と進む、
……ていうか
辛口トビの毒舌が
思いきり甘口になってて
どう言葉を返していいやら。
(ヤバい……悶える)
目が泳ぐ
にやける
困る、
すごく幸せだ……!
外に出ると
明るい夕陽が
神々しく
トビを照らしていた。
風に揺れる金髪……。
「トビ、髪の色変わってる」
「みたいだな」
さらさらの髪を
撫でてみた。