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第5章 　寝物語

｢私が先帝の後宮に入宮したのは今から20年前。ちょうどあなたと同じ16才の頃よ｣

｢え…？｣

玉蘭は、甘い秘薬のまどろみから一瞬、我にかえった。

(ということは、玲利さまは36才!?)

てっきり20代後半くらいであろうと思っていた。

自分の母親よりも実は年上だという事実に、玉蘭はしばし驚愕した。

そして玲利の艶やかな美貌にあらためてうっとりする。