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短編小説
第2章 媚薬(BL)猿飛佐助×真田幸村
「本当に良い眺め…。」

仕置きを任された佐助は幸村の陰茎を筆でそっとなぞる。

「ひぁぁっ!」

ひんやりとしたぬるりとした薄紫色の液体は幸村の勃起した陰茎と亀頭をたっぷりと絡まっていく度にジンジンとした熱さとくすぐったさの快感で狂ってしまいそうだった。

武田漢祭の後、天狐仮面事猿飛佐助に負けた幸村は信玄より厳しく叱責され、仕置きを命じられた。

ここぞとばかりに佐助は喜び、もっとも甘く辛い仕置きを選んだ。

もちろん信玄に許可を取る念の入れよう。

全裸で縛られた幸村は強い催淫薬を飲まされただけでなく佐助の手によりたっぷりと媚薬軟膏を肛門、液体媚薬を尿道に塗り込めただけでなく、射精を抑制する革の陰茎用拘束具で射精を止められ、快感と射精絶頂出来ないため幸村は耐えがたい苦しみだった。

「ふぁぁああっ!許せっ!もうっ!」
「何言ってんの?真田の旦那、お楽しみはこれからっていうのに…。」

拷問に近い快楽責めは佐助の絶妙な筆加減でさらに追い討ちをかける。

液体媚薬をたっぷり含ませた筆は特殊な作りで濡らせば濡らすほどくすぐったさと柔らかさで亀頭やエラ、裏筋をなぞる度に体中を桃色の痺れに幸村は身体を震わせ快感に耐えた。

絶頂を与えず、ただ筆が淫薬のぬるぬるがますます絶頂へ誘惑する。

「佐助っ!もう…」

頬は真っ赤になり額からは脂汗を掻く幸村は腰を振っておねだりをした。
「達かせないよ簡単には、真田の旦那は焦らされるのが好きだろ?」
「…何でもする。」
「もっと焦らして下さいとおねだりしてよ旦那…。」
「佐助…もっと…焦らして…ください。」

にやりと笑い佐助が幸村の勃起した陰茎に顔を近付けた。

「ふぁぁぁぁっ!」

佐助の吹いた生暖かい息が幸村の陰茎に絡みつき射精せずに達してしまった。



「もう旦那は俺様の快楽人形、もっともっと射精しない快楽を教えてあげるよ。」

散々焦らしに焦らされ、射精を伴わない絶頂に幸村は目が虚ろ。
その瞳には既に蒼き鎧に身を纏う独眼竜はなく、己が信頼する忍だけが移っていた。
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