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短編小説
第4章 口淫(大谷Ⅹ三成)お題/楽譜。様(フェラチオ)
崇めていた太閤を失い、最愛の軍師を失った三成は廃人同然だった。

配下に刃を向け、暴れ、やっと押さえた後で医師から何度も鎮静剤を飲まされて昏睡する日々。

そんな三成の側に寄り添うのは大谷吉継。
死んだように眠る三成の額を撫で憂う。

「我は主に何もしてやれない…。」

三成の布団を退かし、そっと着物の裾より右手を割り込ませる。

「はう…やめ…ろ。」
「三成よ、我の手の中で舞え、その白き翼は我が赤く染めてやろう…。」
死んだように眠る三成は覚醒しようと吉継の指と薬に抗うように身体を捩る。

まだ勃起すらしていない陰茎を包帯を巻いた吉継の手に包まれゆっくり扱かれる。

薬を飲ませるように命じるのは大谷本人。
抱かれる側の自身が唯一凶王三成と呼ばれるこの男に快楽と心の僅かな解放を与える事が出来る。

「ああ…っ刑部っ!」

只の薬でなくはしたなく身体を疼かせる淫薬を混ぜられた眠り薬、意志の強い三成はそれでも溺れようとせず、絡みつく微睡みの鎖を込み上げる身体の甘い痺れを引きちぎろうと暴れる。

「強情め、優しくしてやろうと思ったが…。」

三成の着物を広げ脚を広げれば躊躇なく彼の陰茎を口腔に包み込んだ。
「ああっ!やあっ!」

火傷しそうな程温かく潤いぬめる舌は追い上げるように雁首や裏筋をチロチロと舐め上げ、先端の亀頭には舌先でたっぷり唾液で濡らしていく。

「あうっん…っ!刑部っ!…頼む…溶けてしまう。」

ぼんやりとしながらも薬の魔力に抵抗しながらもうっすらと眼に涙を浮かべ哀願する。

「素直になれ三成よ、快楽に溺れ一時の安息を得る事も太閤は赦されよう…。」
「ひ…秀吉様っ!」

僅かな嫉妬、追い上げるように三成の陰茎を指で扱き、激しく舌で唇で吸い上げた。

「ああっ!」

少量、生に必要な食べ物を拒む身体に作られる精はあまりにも少ない。

強制的に与えられた高みの快感と絶頂に意識が深く闇に飲まれていく。

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