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執事とお嬢様の禁断の模様
第10章 心からの笑み 一枚の写真




『どんなことになっても私は、お嬢様と一緒になりたいと思っています。
 そして、あなたがまだ私のことを想ってくれていると信じています。

 今はまだ仕事も安定せず多忙な日々を送っていますが、また何年か経ち
 落ち着いてきたら、お嬢様を迎えに行こうと思います。』




「っ……」



私はまた溢れてきそうな涙をぐっとこらえて、読み進める。





『まず、あなたとの結婚はあなたの親族に断られるでしょう。
 でも私は必ず説得してみせます。


 必ず、です。
 たとえ何年かかったとしても必ずです。

 私を、信じてください。』






秀一……!






私は思わず、口に手を当てた。






目頭が熱い。






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