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執事とお嬢様の禁断の模様
第11章 あなたと会えて…私






「――っ…?」




突然、優しく口をふさがれ、目を見開く私。



秀一はそんな私をよそに、額、両頬にキスを落としていった。




「……?」




頭の中ではてなマークが飛び交う私を、
秀一は真剣な眼でじっと見つめる。




なんでいきなり、そんな顔に……



さっきまでの妖しい微笑みは一体どうしたのかと問いたくなる。



調子が狂う……





秀一は少し視線をはずした。







「……すまない」


「……!」




突然秀一の口からぼそりと漏れた言葉を耳にし、不安が襲う。



すまないと言われただけなのに、胸の奥が微かに痛んだ。




秀一はふぅっとため息を吐く。



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