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執事とお嬢様の禁断の模様
第11章 あなたと会えて…私
「…ねぇ…私、秀一が執事をやめるって聞いたとき……
嘘つきって、思っちゃったのよね」
私が言うと、秀一は気まずそうに「あぁ…」と声を出した。
秀一に向き合い、唇に軽いキスをすると、私は秀一に笑い掛けた。
「でもね…今はやっぱり、秀一は嘘を吐かないんだって思ってるの」
「………」
秀一は私を見て、不思議そうな顔をしている。
私は秀一の頬に触れた。
「だって……秀一、今日もこうやって会いに来てくれたでしょ……?」
「っ……」
「考えれば、今まで秀一が私に嘘の約束をしたことなんて、
なかったもの…ね」