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執事とお嬢様の禁断の模様
第12章 未来へ






「ね…そういえば、ちょっと待っててねって…
 なにを持って来ようと思ってたの?」




まだ少し赤い頬を押さえ、控えめに聞いてくる沙耶香。



そういえばそんなこと…




「あ…うん。ちょっと持ってくるから待っててね」




私は今度は走らずに別室へ向かった。










「―――これ…」




持ってきたものを持ってにっこり笑う私。








「…アルバム……?」




一番最初に声を出したのは、秀一だった。



私はコクンとうなずく。



側にあった机の上にそれを置くと、パラパラとページをめくる。




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