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執事とお嬢様の禁断の模様
第12章 未来へ




「――あった」


「え……?」




アルバムを覗き込んでいた沙耶香は、
私が指差した写真を見て不思議そうな声を上げた。



伊織と同じくらいの歳の黒髪の男の子が、
ボールを持ってにこにこしている写真だ。





「これ…誰?可愛い……」




「ふふ…これ、秀一なんだって」


「えっ、秀一さん…!」




秀一はいきなり沙耶香に視線を向けられて、きまりが悪そうだ。



昔の写真を出されて恥ずかしいんだなと、つい笑ってしまう私。




「その写真の秀一と、伊織似てるでしょ」




私に言われ、沙耶香は早速写真と伊織を見比べ始めた。


そして驚きの声を上げる。



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