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執事とお嬢様の禁断の模様
第3章 私を見て

「だっ…うぅっ…は、はずかし…っ…あんなとこ…イっちゃ…っ…うぅ」

「妃奈浬お嬢様…。…申し訳、ございません……」

「ちがっ…謝らないでっ!」

「…? ではなぜ…」


 怪訝そうな顔をする浅葱。

 私はしゃっくりを上げながらも、なんとか説明しようとした。


「だっ…だってぇ…におっ…におい…がっ…」

「…??」

「ぁっ…そこっ…からっ、へっ、へんなにおい、しなかった?」

「におい…?」


 浅葱はきょとんとしている。

 私はコクコクとうなずいた。


「な、なんどもっ…途中でっ…中断して…うぅっ…ごめっ…なさぃ…
で、でも、どうしてもっ…気に…なって…っ…ひっく」

「………」


 私が泣いていると、浅葱が私の頭を優しくなでてくれた。

 顔を上げ、浅葱を見つめる私。


 浅葱の口元には、微笑みが浮かんでいた。


 思わず、鼓動が早くなる。


「やはり…妃奈浬お嬢様は、可愛らしい方ですね」

「…っ…あさ…ぎ…」

「フフ…普通は…そんなことで泣く必要はないのに。お嬢様はいつも、
いい匂いです。もちろん、秘部も……」

「…~っ」



 浅葱の言葉に、顔が熱くなるのがわかった。


 浅葱は私のおでこに優しくキスをする。


「…焦らなくても、大丈夫ですから。ゆっくりいきましょう」

「…うん」



 私達は互いに抱き合って軽くキスをしてから、元の体制に戻る。

 私の涙はいつの間にかとまっていた。


 浅葱は私の身体中にキスを落とす。


「んっ…は…ぁ」


 浅葱に触れられたところが、熱くなる。


 でもそれは、浅葱にだけなんだろう。



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