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執事とお嬢様の禁断の模様
第4章 更なる山道



「あとは、妃奈浬お嬢様がご自分でどうぞ」

「えっ…?」



 ちょ…ちょっと待って?

 私は秀一の意外な言葉に驚き、後ろを振り向こうとした。



「…っん~!?」



 が、突然、深いキスをされる。


 私はなにが起きたのかよくわからなかった。


 すると浅葱は私の唇を解放し、艶やかに笑った。




「…とでも、言うと思いましたか?」

「ぁっ…!」



 秀一はタオルの上から私の胸をなぞる。

 私は更にタオルを抑えて抵抗した。


 だが秀一はあろうことか私の背中に張りついているタオルの中に手を忍ばせた。



「あぁっ! …っ!」


 恥ずかしい…!

 突然のこととはいえ、自分でも大きな声が出てしまったことに顔が熱くなる。


 秀一の手は更に下へと潜り込み、お尻に触れた。



「やっ! は、恥ずかしいっ!」

「…なぜ? 私は妃奈浬に触れたくてたまりません」

「ぁ~…っ!」



 耳元で言われて、思わず声が漏れてしまう。


 秀一は右手をお尻からわき腹に滑らせ、左手を私の肩に置いた。

 そしてなぜか私の首筋を吸った。



「あぁ~っ!」



 また大きな声が出てしまい、思わず口を押さえる私。

 しかし隙をつかれて、秀一にタオルをはがされてしまった。


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