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執事とお嬢様の禁断の模様
第4章 更なる山道


「浅葱さんも、こんな子のどこがいいのか…。見る目がないのかしら? どうせなら私みたいないい女を選べばいいのに…趣味悪いわね」


「っ~…!!」




 その瞬間、なにかが私の胸に突き上がってきた。




「っ…私はっ…」


「え?」



「私のことはどう言ったって構いませんけど、秀一のことまで悪く言わないでください!」


「なっ……」



 先生は愕然として私を見ている。




「それに…こんな私でも、秀一は抱いてくれましたっ…。先生は、秀一のこと趣味悪いって言いますけど…それより…先生みたいな人に引っかかる方がよっぽど趣味悪いです!」



「っ……」





 あっ……


 私、感情に任せて余計なこと言っちゃった…



 先生のこと、悪く言っちゃった……



 どうしよう…怖い…っ







「先せ「むかつく…」


「…っ!?!」




 先生はものすごく怖い顔で私を睨んでいる。




「全然大したことないくせに…私に口答えしていいと思ってるの?」

「っ…!!」

「これでもこらえてるのよ…? ここがもし殺すことが許される世界なら…とっくにあなた、死んでるわよ」

「…~~っ?!?!」




 殺気のこもった瞳に、ゾクッとする。


 先生はスッと目を細めた。


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