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執事とお嬢様の禁断の模様
第5章 繋がらぬ想い

「お願い、私……もう人が
辛そうな顔してるところ、見たくないの」

「っ…ごめんね、私そんな顔してた…?」



 沙耶香はまた自らを戒めている
ような瞳を、私に向ける。


 その瞳は私の方に向いているけれど、
きっと沙耶香は自分を責めるので忙しいのだろう…


 沙耶香は今、自分を見ているわけじゃない。



「今も…してるよ」

「うん…ごめん」

「謝らないで…」

「…うん」



 結局、沙耶香は辛そうな表情のまま
うつむいてしまった。


 また、暗い雰囲気になっちゃった…


 ひたすらうつむいて、悲しそうな顔を
している沙耶香を見るのが辛かったので、

私はなるべく見ないようにおかずを口に運んだ。



 …味がしない……


 気分が重いときに食べるお弁当は
美味しくないことに気づき、
更に気分が沈むのがわかった。



 私のバカ…沙耶香と向き合えないなんて……


 私だって、沙耶香とちゃんと話したいのにな……



 私は黙々とお弁当を食べながら、
少し泣きたくなっていた。



 …先に…私から話しかけて、
沙耶香の話聞けばよかったのに……




 結局、沙耶香と話せないまま
昼休みも終わりが近づき、

沙耶香は半分以上残したお弁当を手に持って
私と一緒に個室を出た。


 そのときも私は沙耶香の後ろを
ついて行くだけで、沙耶香に声は掛けられなかった。



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